合鴨農法とは・・・・・・・・・・
稲を栽培する時に、除草剤・殺虫剤といった農薬を使用する代わりに、水田に合鴨を放して、雑草や害虫を食べてもらう、減農薬もしくは無農薬栽培のことです。
安全でクリーンなお米が収穫できるのです。
わたしたちは、田んぼで、「稲作と畜産」の2つのことを循環して行うことに
重きを置いています。
お米と鴨と、2つの命の循環を繋ぐ作り手であることを大切に想っています。
------放鳥--------
田植えをした水田に、合鴨のヒナを放します
最初は、水田に入ることにビビリながらも、1羽が勇気を出して入ると、
それに続いて、続々とヒナたちが入っていきます
ヒナたちはエサを探しながら水田を泳ぎます
「エサ」は、雑草や害虫のことです
水田をかき回しながら泳いで酸素を補給し、
稲の養分となる糞を撒きます
合鴨が大活躍する場所です
------すくすく成長------
稲の成長とともに、合鴨たちもすくすくと成長します
成長するに従い、羽の色なども変わっていきます
そんな成長を見るのも、楽しみの1つです
たまに、脱走する場合があるため、
周りを電気柵や、網でしっかりと囲むことが重要です
稲が成長すると、合鴨たちがどこを泳いでいるのか見えない場合が多いですが、
静かな稲がバサバサっと動くと、
”あ、あそこに合鴨さんがいるな”と分かり面白いです
-------鴨上げ-------
稲穂が実る頃、合鴨たちの役目も終わります
合鴨たちは、稲と背丈が同じくらいになり、
稲穂を食べてしまいます
なので、一度ほかの場所に引き上げます
田んぼの端から、大人5名くらい(家族にサポートしてもらい)で、
鴨を小屋の方へ徐々に追い込む作業をします
一羽でも逃げないよう、慎重にゆっくりじっくり稲の中を歩きます
言葉では簡単に伝えられる作業ですが、実際には
結構神経を使う作業で、重要な作業です
ようやく引き上げたら、飛んでしまわぬよう、
羽の一部を切ります
カゴに入れて、シャルドネ畑へ移動します
ここまで稲を育ててくれた、合鴨たちの活躍に感謝です
稲の成長を助けてくれてありがとう
------鴨の飼育------
引き上げた合鴨は、脂身をつけるために、約2ヶ月程度飼育します
飼育中のエサは、合鴨米のくず米や米ぬか等の無農薬のものです
外敵に襲われることもたびたびあるため、
周りを電気柵や網で囲み、頭上には網を張る等して防ぎます
だいたいは群れで行動し、
まとまって暮らします
そして、約2か月経った頃、
業者に預け、綺麗に解体していただき、
加工肉として処理してもらいます
立派に働いてくれた鴨たちの命をいただくことは、
合鴨農法で米作りをする私たちの使命だと思っています
実際に、合鴨のガラも肉もとても良い味がし、
とても美味しいです
一般家庭に馴染みのない食材かもしれないのですが、
京都や東京、熊本県内の飲食店様に食材として使って
いただいたり、自分たちでもクリスマス限定で丸焼きを販売し、
またおにぎりにしてイベント等で販売し、好評をいただいております